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11月2日開催のとまり木について

 投稿者:とまり木@阪南中央病院  投稿日:2018年11月 6日(火)11時10分11秒
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  11月2日に開催されたとまり木についてお伝えします。

佐藤先生より患者が間違いやすい症状(経過)についての講話

1.患者が間違えやすい症状(経過)について
-脱ステ後、ゆっくり良くなる過程で、しばしば悪くなったりする時、どう表現するか‐

間違う他覚・自覚症状の変化とは
①他覚症状・・・まず見た目がどう変わるか
最初、黄色い浸出液が出る
→浸出液が止まり、赤い血が出る(びっくりして悪いと感じる)
→赤から黒い状態になる(特に女性が気にする)
→白い粉が出るようになる
②自覚症状・・・「より悪くなっている」と間違う変化
ずるずるの時(動かしても痛くない)
→乾いて突っ張る
→瘡蓋が切れて痛い(痛みで悪くなったと思う)
→瘡蓋がくっつき、瘡蓋が取れる時痒くなる(悪くなったと思う)
 ★じくじくの時はかいても痛くない
  かさかさの時はかいたら痛い
この経過を知っておかないと、悪くなったと心配し、脱ステを失敗してしまう。


2.患者さんたちは、どういう時に悪化したと感じるか。
  また、経過についてどのように感じるか。

・浸出液がサラサラとドロドロの時があるが、サラサラの時の方が悪いと思う。
⇒認識通り。例えば子供などは、最初の頃食事ができないと汁はサラサラ、次第に良くなってくるとドーム状になってくる。
 ドロドロの浸出液にはたんぱく質が多く含まれている。
(血中タンパク質 正常値の最低3.5g、悪い場合2.5g以下ということもある)


・赤黒い瘡蓋から黄色い汁に戻った。悪くなったと評価しているが、それはストレス、生理前、食事等の要因があったため?
⇒それで間違いない。季節の変化や生理等、自分ではどうしようもないことは仕方がない。ストレスは回避するのがベスト。
 その他の要因として、瘡蓋を取るのも保湿。お風呂も保湿。


・光線療法をしたら、顔と手足が腫れた。どこまで腫れるか不安だったが、その後引いて、先生のおっしゃる順番通りだった。
⇒強い炎症(日焼け)を起こした。脱ステを始めた時と同じで当然のことが起こった。


・今までの悪化の経過は突然真っ赤になり、それが早いスピードで全身に広がる。治るのはゆっくり。全身に広がるのを食い止める方法は?
⇒ない。悪化するのが早いのは、ステロイドを使っていた人の特徴。
 ステロイドを体内でつくる指令が止まったのでは、と考える。
 ストレスを除外し、体を強くするしかない。
 それには運動と食事をしっかり摂ること。
 自宅では炎症の期間が長くなり不安になるものだが、入院すると安心感が大きい。悪くなったと思い、先生に診てもらえばいいと、自分で考えなくなることがダメ。
 自分で変化を観察し、自信をつけてやってほしい。


・悪化の際家で耐えたが良くならなかった。入院すると治りが早い。
⇒家と入院を比較して、そのとき何をしていたか、していなかったかを明確にしないとわからない。必ず違いがある。(ストレスを含め)


・冬に皮膚が腫れて、掻くと血が出る。その症状は脱ステの変化と違うか?
⇒それはアトピーの症状であり、誰でもあること。


・脱ステ+脱保湿と、脱ステだけしていた時とは経過が違う。脱保湿をしていない時は、皮膚がぼろぼろと剥けてきた。
⇒脱保湿をしなければ炎症が起きている皮膚だから、当然経過は違う。正常な皮膚とケラチンの質が違うと思う。


・水分が足りていないと掻いても浸出液が出ない。
⇒脱水状態は良いことがない。過剰な水分制限は、血中ナトリウム濃度が高くなり命の危険もある。
 大人と子供では体の体積と表面性が違うので、たんぱく質が多く出る。
 子供は特に注意が必要。
 赤ちゃんの場合は、母乳100gに対し、たんぱく質は1gしか入っていないため、母乳を中止し、ミルクに切り替えるのが良い。


・瘡蓋の種類の見分けがつかない。
⇒瘡蓋(=痂皮):色がついている。(たんぱく質が多い)
 鱗屑     :色がついていない。(白は問題ない)


3.患者から、テーマ以外も含めた質問

・浸出液が出ないのは、年齢に関係しているか。
⇒関係ない。浸出液が出るほど、炎症が大きくなかっただけ。


・浸出液がついた衣類を洗っても取れない場合には、新しい衣類を買ってきた方がいいか。
⇒どちらでも同じ。


・蒸れると瘡蓋は湿って浮いてくるが、それも取るのは良くないか。
⇒取らない方がいい。下の皮膚が正常ではないから繰り返すことになる。


・爪ではなく、他のもの(市販の美顔ローラーや小児用ローラー針など)で掻くのは?
⇒一生懸命掻いているのと同じ。指の腹が一番まし。広告に惑わされず、実際に行われていることに対しての評価をしないといけない。
 例えば、マッサージも強烈に掻いているのと同じ。指圧もしない方が良い。
 イボイボスリッパも良くない。足が悪くなる。

<ポイント>
いかに傷つけずに痒みを減らせるか。
自分で発見しないといけない。それがアトピー患者の仕事である。


・心拍120に上げるための走る以外のおすすめの運動は?
⇒ラジオ体操も思いっきりやれば心拍は上がる。
 ヨガも良いがやりすぎは良くない。(やりすぎると皮膚が切れる等)
 その人の持っている体力に合わせてやるべき。しんどくなって、次やりたくなくなるようなものではなく、楽しくできるものを見つければよい。
 運動は能動的なものをすすめる。サウナなどは受動的な運動。


・脱ステ後、何度か悪化を経験したが、今後ひどくなる場合も同じ経過をたどるのか。
⇒YES。ただし、気を付けることで痒みが起こりにくくはなる。
 起こった後は、ゆっくり治るという同じ経過をたどる。

<ポイント>
運動・生活習慣等、どういう悪い点、良い点があるのかを考え、差し引きして選択する。
日頃から健康的な生活を送ることが重要。


以上。
入院患者さんのほとんどの方に参加していただき、有意義な時間となりました。
佐藤先生、貴重なお時間をありがとうございました。
 
 
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